心で空を見る

空で、時間のズレを整える

ストレスを軽減/活動と休息のリズム

ソラのトケイは、朝・昼・夕・夜という空の変化を視覚的に提示することで、 「今が1日のどの位置にあるのか」を感じ取りやすくする時計です。

夜勤、シフト勤務、在宅勤務、窓のない職場、悪天候、海外渡航などでは、 実際の時刻、身体感覚、生活行動のあいだにズレが生じやすくなります。 ソラのトケイは、そのズレから生じる心理的な負担や切り替えのしにくさを軽減することを目指しています。

時差ボケへの挑戦

現代では、生活の時刻と身体感覚が一致しにくい場面が増えています。 夜勤や早朝シフト、在宅勤務、地下や窓のない職場、長時間の屋内作業では、 外界の明るさや空の変化に触れる機会が少なくなり、1日の流れを感じ取りにくくなります。

このような状態では、社会の時刻に合わせて行動していても、身体感覚や気分が追いつかず、 眠気、だるさ、集中しにくさ、気持ちの切り替えにくさにつながることがあります。 これは、社会的時差ボケや時間感覚のズレによる負担として捉えることができます。

また、スポーツ選手の海外遠征やビジネス渡航でも、現地時刻への適応は大きな課題です。 ソラのトケイは、こうした時刻と身体感覚のズレに対し、空の視覚情報を用いて時間の定位を補助する研究開発を進めています。

ほとんどの生物が持つ、自身のリズム

人間を含む多くの生物は、約24時間のリズムに沿って活動と休息を繰り返しています。 このリズムは、光や食事、活動、社会的な予定など、外部からの手がかりによって影響を受けます。

一般的には、強い光を用いて明暗サイクルに働きかける方法が知られています。 一方、ソラのトケイは高照度の光を浴びせるのではなく、スマートフォンやディスプレイ上の空の表現を通して、 「今は朝なのか、夕方なのか、夜に向かっているのか」という時間の見通しを支える心理的なアプローチです。

ソラのトケイのはじまり

2010年、社会の時刻と生活リズムのギャップによるストレスを軽減できないかという問いから、 ソラのトケイの研究開発は始まりました。

ソラのトケイでは、数字によって時刻を知らせるのではなく、 利用者の生活リズムに合わせた時計「相対性時計」を用いて、 その時刻に相当する空の変化を提示することで、 利用者が現在時刻を1日の流れの中に位置づけやすくすることを目指しています。

この考え方を、私たちは「視覚的相対性時間定位」と捉えています。 視覚的相対性時間定位とは、時計の数字だけではなく、空の明るさや色の変化を手がかりに、 現在時刻を1日の流れの中に相対的に位置づけ直す認知的プロセスです。

これまで、朝型生活への切り替え、窓のない環境での時間感覚の補助、水耕栽培実験、 海外渡航時の時差ボケ感の軽減など、さまざまな場面で検証を重ねてきました。 海外渡航での実験では、被験者の主観的評価として時差ボケ感の大幅な軽減が示唆されています。 今後は、睡眠記録、活動量、標準化された主観尺度などを組み合わせ、検証の精度を高めていきます。

想定される利用シーン

下記の例ように、多様的な現代社会のさまざまなシーンで、身体に働きかけて生活リズムを整えるなど、効率の良い生活を送る事が可能です。
シーン例
生活リズムの乱れ
昼夜逆転生活
窓のない空間/悪天候時
時差ボケ対策
不眠
仮想日の出体験

 なぜ、空の変化が時間感覚を支えるのか

人は、時計の数字だけで時間を理解しているわけではありません。 朝の明るさ、昼の強さ、夕方の色、夜の暗さといった外界の変化を手がかりに、 今が1日のどの位置にあるのかを感じ取り、次の行動を予測しています。

この背景には、Piagetの認知発達理論、Fraisseの時間の定位、 Friedmanの慣用的時間の概念といった時間認知に関する知見があります。

  • Piagetの認知発達理論
    6、7歳頃から、子どもは出来事の順序や前後関係をより安定して理解し、 時間の流れを自分の行動や予測に結びつけやすくなります。
  • Fraisseの時間の定位
    人は、変化の連鎖を心の中で組織づけることで、 自分が今どの時間的位置にいるのかを把握します。
  • Friedmanの慣用的時間の概念
    朝・昼・夕・夜、曜日、月、季節といった文化的・生活的な時間枠を用いて、 現在の時刻や次に来る時間帯を理解します。

ソラのトケイは、この人間の時間認知の性質を活かし、 空の視覚情報によって時間の定位を補助するものです。 それにより、「今は夕方で、次は夜に向かう」といった見通しを得やすくし、 行動や気持ちの切り替えを支えることを目指しています。

※一般的には光療法という数千ルクス〜1万ルクスの照度の光で明暗サイクルを与える”生理的”な方法がありますが、ソラのトケイではスマホ程度の照度で”心理面”からのアプローチします。

同じ17時でも、感じる時間は同じではない

たとえば、夏の17時と冬の17時を思い浮かべてみてください。 時計の数字は同じでも、空の明るさや色、これから起こる行動への期待は大きく異なります。

夏の17時には、まだ活動が続く感覚があります。 一方、冬の17時には、すでに夜へ向かう感覚が強くなります。 このように、人は絶対的な時刻だけでなく、視覚情報や生活経験をもとに、 時間を相対的に感じ取っています。

『夏の17時』と『冬の17時』のイメージ

ソラのトケイは、五感の中でも情報量の多い視覚情報を用いて、 現在時刻を生活リズムの中に位置づけることを支援します。

次のようなソリューションを開発してます

ソラのトケイ Lite

ストレスを軽減/生活リズムを改善

ソラのトケイ Jetlag

海外遠征、ビジネス渡航時の時差ボケ対策

ソラのトケイ Rewind

焦って寝つけない夜のサポート

Private Clock Cloud

API連動で、生活周辺IT機器の利用で強化

Enterprise版

企業、工場、病院施設などの利用者向けなど